今日は祖母のお見舞いに行ってきました。
もしやることが無かったらと思い、前日に買って持っていったのが「凸凹デイズ (文春文庫 や 42-1)
山本幸久」です。
あらすじとしては、3人しかいない小さなデザイン事務所「凹組(ボコグミ)」に降って湧いた遊園地のリニューアルという大きな仕事。この仕事をきっかけに新米デザイナーの凪海(ナミ)の成長や、凪海の加入前のワケありな仲間との関係、日陰でこっそり凹組をやってきた大滝と黒川の生活が大きく変わり始める。
大きく変わるって言っても物語がゆったりとしたスピードで展開するどちらかというと『ゆるーい』物語です。恋愛小説でもなく、もちろんサスペンスや謎解き要素も無く、あえて言うなら青春小説だけど全く熱くない。
実はとあるレビューでこの小説を知ったのだけど久しぶりに他人のレビュー読んで本買いました。で、当たりだったってのもなかなか珍しい経験でした。僕はこういうのんびりした感じが好きだなぁ。それでいて面白いっていうのはなかなか無いですので、良質な本と言えるでしょう。
ちなみに他に似た感じとしては「それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)
」が挙げられるかな。これも面白かった。タイトルが秀逸ですよね。
同じ作者に「つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
」ってのも似た感じかな。スープの方がより好きだけど。
ちなみにマンガだと「誰も寝てはならぬ(1) (モーニングワイドコミックス)
」もこんな感じか。
でもよく考えたらこのマンガはゆるいだけで事件も流れもないので似ているのはゆるい感じだけかも。あとはデザイン事務所が題材ってことくらいか。ただ、このゆるさは尋常じゃないので、ちょっと落ち込んだ時にお勧め。なんかどうでもいいかと思わせてくれます。
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