ビジネス書よりも役に立つノンフィクション

以前から僕が感じていたことでビジネス書ってのがどうにも胡散臭い。

僕も何冊か読んだりしましたが、「隙間時間をうまく活用」だとか「手帳はこれこれこう使いなさい」だとか…。まあたいがいが最終的に同じこと言ってる感じがするんですよね。

なにげに自分の本の宣伝まで挟んでるのもあったりして。
だけど悲しいかな、ちょっとでも仕事が効率よくいかないかと手にとってしまう魅力も確かにあります。
しかし、よく考えてみて欲しい。

ビジネス書を書いてる人って既に成功してる人で、会社などではトップの人だったりフリーでバリバリ働いてる人だったりするわけですよね。

それで読む側はこれから成功したい人たち。これでうまくいくわけがない。

僕もフリーだけど、「朝は5時に起きてまずサーフィンをしに湘南の海に出かけるんですよ、それから9時になったら出社ですね。HaHaHaHa!!」なんて言ってる余裕なんて一切ないのでビジネス書を読んで「そうか‼朝から趣味に時間を使えば集中力が増すのか‼」などとは思えない。

もちろんビジネス書に全く意味がないわけではないと思いますし、書いてある内容から少しでも自分の仕事に役立たせられる部分を探して自分用にカスタマイズする脳みそがある人ならプラスになることでしょう。もちろんやる気を出すために読むというのもありかもしれません。

さて、では本当に役に立つビジネス書ってなんだろう?と考えたときに、ノンフィクションの仕事のプロを紹介する本をお薦めします。

これらの本は一生懸命我々と同じ視点で働いていて、なおかつプロとして一目置かれる方々の若いときの苦労話や仕事に対する考え方が書かれていて、とてもモチベーションもあがりますし、「なるほどなあ」と思わせる率もビジネス書より多い気がします。

例えば、お薦めの一つは「サービスの達人たち (新潮文庫)
」これは「名もなき”職人”たちを追った9つのヒューマンストーリー」という帯の通り、ビジネス書ではもちろんないけれども、ロールスロイスの営業マンから天丼職人、ウイスキーのチーフブレンダー、ホステスなどのインタビューを通してその人となりを書いた本です。

しかし、どうせビジネス書から使えそうなところを探すなら、こちらからでも十分使えることを見つけられるし、テクニックは書いてないけど気持ちの持ちかたとかが書かれていて、なおかつ面白い。

僕はこういった本に仕事へのヒントがあるような気がします。

サービスの達人たち (新潮文庫)
サービスの達人たち (新潮文庫) 野地 秩嘉

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サービスの天才たち (新潮新書) 日本一の秘書―サービスの達人たち (新潮新書 411) サービスの裏方たち (新潮文庫) キャンティ物語 (幻冬舎文庫) 一流たちの修業時代 (光文社新書)

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